冬ニキビが増える原因とは?
冬ニキビができるのはどうしてでしょう。それには肌の乾燥が関わっています。
冬ニキビはなぜできる?
冬は外気が乾燥しており、肌の乾燥も進む季節。
肌の乾燥を放っておくと、肌はそのものを守るために皮脂を分泌するように働きます。
その皮脂の分泌が乾燥からきていると気づかずに、「脂っぽいから保湿は化粧水だけで十分!」と思って十分な保湿をしないでいると、肌の乾燥が進んで、肌はさらに皮脂を分泌しようとします。
こうした悪循環で起こる皮脂の過剰分泌が、冬のニキビの原因となります。
肌の乾燥を放っておくと、肌はそのものを守るために皮脂を分泌するように働きます。
その皮脂の分泌が乾燥からきていると気づかずに、「脂っぽいから保湿は化粧水だけで十分!」と思って十分な保湿をしないでいると、肌の乾燥が進んで、肌はさらに皮脂を分泌しようとします。
こうした悪循環で起こる皮脂の過剰分泌が、冬のニキビの原因となります。
冬ニキビは跡が残りやすい?
冬ニキビは、肌質と間違ったスキンケアからくる皮脂の過剰分泌によって起こります。
思春期ニキビのように、年齢とともに増えて年齢とともに改善していくものとは違い、冬ニキビはなかなか治りにくいもの。
ニキビが長引くと炎症も強く出て、跡が残りやすくなるので要注意です。
思春期ニキビのように、年齢とともに増えて年齢とともに改善していくものとは違い、冬ニキビはなかなか治りにくいもの。
ニキビが長引くと炎症も強く出て、跡が残りやすくなるので要注意です。
冬ニキビの対処法は?
やっかいな冬ニキビですが、対処法はシンプルです。
冬ニキビができてしまったときの3つの対処法をご紹介します。
冬ニキビができてしまったときの3つの対処法をご紹介します。
正しく洗顔する
乾燥肌なのにベタつき肌だと思い込んでしまうことが、冬ニキビを引き起こす原因です。
ベタつき肌だと思って皮脂をとりすぎる洗顔をしていませんか?
洗顔のときは次のことに注意しましょう。
ベタつき肌だと思って皮脂をとりすぎる洗顔をしていませんか?
洗顔のときは次のことに注意しましょう。
・ごしごしこすらない
ごしごしこすると乾燥が悪化し、肌のバリア機能が下がるため、ニキビができやすくなります。
・洗いすぎない
皮脂をとるために冬でも何度も洗顔していませんか。
洗いすぎは乾燥肌を悪化させるので逆効果。洗顔は朝と夜の1日2回で十分です。
洗いすぎは乾燥肌を悪化させるので逆効果。洗顔は朝と夜の1日2回で十分です。
・脱脂力の強い洗顔フォームを避ける
冬ニキビの原因は乾燥肌がベースにあるので、乾燥肌を悪化させる脱脂力の強い洗顔フォームは逆効果。
皮脂をとりすぎない乾燥肌用の洗顔フォームがおすすめです。
皮脂をとりすぎない乾燥肌用の洗顔フォームがおすすめです。
・ぬるま湯で泡洗顔をする
熱いお湯は肌への刺激になり、皮脂を取りすぎてしまうためNG。
十分に泡立てた洗顔フォームで汚れを取った後は、ぬるま湯でやさしく流しましょう。
十分に泡立てた洗顔フォームで汚れを取った後は、ぬるま湯でやさしく流しましょう。
しっかり保湿する
冬ニキビを起こす皮脂の過剰分泌は、保湿をしっかりして乾燥肌を改善させることで対処できます。
・冬の保湿は化粧水だけではダメ
化粧水の水分は時間とともに蒸発してしまうため、冬の乾燥肌には化粧水だけでは足りません。
化粧水の後に乳液などを重ねて、保湿のフタをしましょう。
化粧水の後に乳液などを重ねて、保湿のフタをしましょう。
・お風呂上りは「すぐに」保湿する
お風呂上りは、肌の水分がみるみる蒸発して乾燥が進みやすいので要注意です。
お風呂から出たら「すぐ」の保湿を忘れずに。
お風呂から出たら「すぐ」の保湿を忘れずに。
冬ニキビに適した化粧水を使う
冬ニキビができやすいときは、保湿力の高いしっとりタイプの化粧水がおすすめです。
その際には、ノンコメドジェニックやハイポコメドジェニックと明記されているものを選びましょう。
また、ニキビの炎症が強く出ているときは、低刺激の化粧水(香料・着色料・界面活性剤などの添加物が入っていないもの、アルコールフリーのもの)がおすすめです。
新しい化粧水を使い始める場合は、サンプルで試してから購入すれば安心です。
上記で挙げた冬ニキビ対策をしてもニキビがなかなか治らない場合は、ひとりで悩まず皮膚科を受診して相談するようにしましょう。
その際には、ノンコメドジェニックやハイポコメドジェニックと明記されているものを選びましょう。
また、ニキビの炎症が強く出ているときは、低刺激の化粧水(香料・着色料・界面活性剤などの添加物が入っていないもの、アルコールフリーのもの)がおすすめです。
新しい化粧水を使い始める場合は、サンプルで試してから購入すれば安心です。
上記で挙げた冬ニキビ対策をしてもニキビがなかなか治らない場合は、ひとりで悩まず皮膚科を受診して相談するようにしましょう。
冬ニキビは予防習慣が大切
冬ニキビができにくくなる予防習慣をつけておくと、冬ニキビのトラブルを根本から解決できます。
早めの乾燥肌対策
冬ニキビができる前から早めに乾燥肌対策をしておくと、冬ニキビができにくい肌にすることができます。
夏の汗ばむ時期が過ぎた頃から、冬の乾燥対策の保湿に切り替えるようにしましょう。
また、室内の環境にも注意が必要です。
空調が直接当たる場所は、肌の乾燥が進むため避けましょう。
暖房がかかった室内で1日中過ごす場合は、加湿器で肌の保湿をするのも効果的です。
夏の汗ばむ時期が過ぎた頃から、冬の乾燥対策の保湿に切り替えるようにしましょう。
また、室内の環境にも注意が必要です。
空調が直接当たる場所は、肌の乾燥が進むため避けましょう。
暖房がかかった室内で1日中過ごす場合は、加湿器で肌の保湿をするのも効果的です。
食事の見直し
肌への栄養は毎日の食事から供給されます。
寒くなってくるとついケーキ、チョコレートなど脂質の高いものを食べたくなるもの。
しかし、脂質の多い食品の摂りすぎは皮脂の分泌を活発にするので、ニキビができやすくなってしまいます。
脂質の摂りすぎには注意しましょう。
肌の健康を保つためには、たんぱく質、ビタミン、ミネラルなどをバランスよく摂ることが大切です。
冬の鍋料理は肉・魚類、野菜などがバランスよく摂れるためおすすめです。
寒くなってくるとついケーキ、チョコレートなど脂質の高いものを食べたくなるもの。
しかし、脂質の多い食品の摂りすぎは皮脂の分泌を活発にするので、ニキビができやすくなってしまいます。
脂質の摂りすぎには注意しましょう。
肌の健康を保つためには、たんぱく質、ビタミン、ミネラルなどをバランスよく摂ることが大切です。
冬の鍋料理は肉・魚類、野菜などがバランスよく摂れるためおすすめです。
漢方で乾燥性のニキビを防ぐ
ニキビ跡で後悔しないように、根本から治したい方には漢方薬もおすすめです。
漢方医学では、ニキビができる根本的な原因を探り、改善させることを目的とします。
また、ニキビも直接働きかける漢方薬を用いることもあります。
ニキビなどの炎症に対して、漢方医学では「からだの毒素を出す」「血(けつ)の巡りを良くする」などのアプローチを通して改善させていきます。
漢方には、表面にあらわれている病気だけを治すのではなく、免疫力を高め、病気の原因となる体質から改善していく考え方があります。
また、漢方薬は自然の生薬からできているため、一般的に副作用が少ないとされており、安心して使うことができます。
食事や運動などを気にする時間がない方も、漢方薬は毎日飲むだけで気楽に続けることができます。
漢方医学では、ニキビができる根本的な原因を探り、改善させることを目的とします。
また、ニキビも直接働きかける漢方薬を用いることもあります。
ニキビなどの炎症に対して、漢方医学では「からだの毒素を出す」「血(けつ)の巡りを良くする」などのアプローチを通して改善させていきます。
漢方には、表面にあらわれている病気だけを治すのではなく、免疫力を高め、病気の原因となる体質から改善していく考え方があります。
また、漢方薬は自然の生薬からできているため、一般的に副作用が少ないとされており、安心して使うことができます。
食事や運動などを気にする時間がない方も、漢方薬は毎日飲むだけで気楽に続けることができます。
<冬ニキビにおすすめの漢方薬>
・桂枝茯苓丸料加薏苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)
のぼせと足冷えがあり、ニキビ、しみ、手足の荒れなどがある方に効果的です。
漢方では全身の組織や器官に栄養を与えるものとして「血」という概念があります。
「血」のめぐりが悪くなると、栄養が十分にいきわたらず、ニキビやしみなどの肌トラブルがあらわれやすくなります。
桂枝茯苓丸料加薏苡仁は「血」のめぐりを良くすることで肌トラブルの改善が期待できます。
漢方では全身の組織や器官に栄養を与えるものとして「血」という概念があります。
「血」のめぐりが悪くなると、栄養が十分にいきわたらず、ニキビやしみなどの肌トラブルがあらわれやすくなります。
桂枝茯苓丸料加薏苡仁は「血」のめぐりを良くすることで肌トラブルの改善が期待できます。
・当帰飲子(とうきいんし)
冷え性があり、皮膚が乾燥して湿疹、かゆみがある方に効果的です。
当帰飲子は「血」が不足して生じた肌の乾燥、肌のトラブルに対して、「血」を補い改善する働きが期待できます。
また、かゆみを和らげる生薬も配合されています。
当帰飲子は「血」が不足して生じた肌の乾燥、肌のトラブルに対して、「血」を補い改善する働きが期待できます。
また、かゆみを和らげる生薬も配合されています。
<漢方薬を選ぶ際に重要なポイント>
漢方薬を選ぶときに重要なのは、どの漢方薬が自分に合っているのかを見極めることです。
体質にうまく合っていないと、十分な効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。
どの漢方薬が自分に合っているのかを見極めるためには、漢方に精通した薬剤師の力を借りるのがおすすめです。
最近では、オンライン上で漢方の相談ができるサービスもでてきています。
漢方に詳しい薬剤師がAIを活用し、個人に効く漢方薬を見極めてくれ、お手頃価格で自宅まで郵送してくれる「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。
●あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/
体質にうまく合っていないと、十分な効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。
どの漢方薬が自分に合っているのかを見極めるためには、漢方に精通した薬剤師の力を借りるのがおすすめです。
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漢方に詳しい薬剤師がAIを活用し、個人に効く漢方薬を見極めてくれ、お手頃価格で自宅まで郵送してくれる「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。
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冬ニキビを解消して快適な冬を
冬ニキビは、乾燥が進んだ肌が皮膚そのものを守るために、皮脂を過剰に分泌することで起きるといわれています。
皮脂を取り除くよりも、原因の元にある乾燥肌対策をしっかりすることで、冬ニキビを克服しましょう!
皮脂を取り除くよりも、原因の元にある乾燥肌対策をしっかりすることで、冬ニキビを克服しましょう!
<この記事を書いた人>
皮膚科医 金城 里美
医師/薬剤師
東京大学薬学部卒業後、医師を目指して、東京医科歯科大学医学部に入学。
体、精神とも関わって多様に現れる皮膚の病態に興味を持ち、皮膚科医の道を選ぶ。卒業後、大学病院、総合病院、クリニックでの皮膚科勤務を経て、一般皮膚科から美容皮膚科まで皮膚科領域の診療を幅広く行う。
現在、総合病院の皮膚科常勤医として勤務。3児の母。
皮膚がより良くなることで、その人の毎日がより明るくなることを目指して日々診療を行う。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/
医師/薬剤師
東京大学薬学部卒業後、医師を目指して、東京医科歯科大学医学部に入学。
体、精神とも関わって多様に現れる皮膚の病態に興味を持ち、皮膚科医の道を選ぶ。卒業後、大学病院、総合病院、クリニックでの皮膚科勤務を経て、一般皮膚科から美容皮膚科まで皮膚科領域の診療を幅広く行う。
現在、総合病院の皮膚科常勤医として勤務。3児の母。
皮膚がより良くなることで、その人の毎日がより明るくなることを目指して日々診療を行う。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/
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