「生理前のむくみに効果抜群！」生理前でもすっきりボディーでいる方法

生理前に起こるむくみの症状とメカニズムについて、ご紹介します。

むくみは、皮膚の下に余分な水分が溜まった状態です。

顔は、朝起きたときにむくみやすく、腫れぼったく、まぶたが重い感じになります。

一方、脚は夕方以降にむくみやすく、靴下のゴムの跡が残ったり、すねのあたりを10秒程度手で押すと、へこみができてなかなか元に戻らなかったりします。

生理前のむくみは、「黄体ホルモンの増加」が原因であるといわれています。

黄体ホルモンは女性ホルモンのひとつで、排卵後に多く分泌されます。

黄体ホルモンには、妊娠に備えて食欲を増やしたり、からだの水分の排出を抑えたりする働きがあります。

そのため、生理前になるとからだに余分な水分が溜まり、むくみなどの症状があらわれると考えられています。

さらに、疲労やストレス、睡眠不足、運動不足、塩分の過剰摂取、冷え性などが重なると、よりむくみやすくなります。

誰でも簡単にできる、生理前のむくみ対処法についてご紹介します。

立ち仕事やデスクワークなどで長時間同じ姿勢でいると、下半身に血液が溜まって脚がむくみやすくなります。

そのため、むくみを改善するために、次のような軽い運動を習慣にして、血液をしっかりと循環させましょう。

顔のむくみが気になる方は、手の指やフェイスローラーを使って顔をやさしくマッサージしたり、肩をもんだり、首のストレッチをすると、顔の血行がよくなりますよ。

入浴は全身の血行をよくします。

シャワーで済ませず、湯船につかるとむくみ改善につながります。

湯船にアロマオイルを入れてリラックスしたり、湯船につかりながらむくみが気になる部分をマッサージしたりするのもいいですね。

生理前のむくみ改善には、次のようなツボを押すこともおすすめです。


三陰交（さんいんこう）：内くるぶしの一番高いところから指4本分上にあるツボ。
むくみや冷え、生理痛、生理不順、更年期障害など、女性特有の不調に効果的です。

気持ちいいと感じる程度に、息を吐きながら数回ゆっくりと押しましょう。

生理前のむくみ改善には、カリウムが多く含まれる食品を摂るのもおすすめです。

カリウムには、からだの余分な水分を排出する働きがあります。

バナナ、スイカ、リンゴ、ぶどう、メロン、アボカド、トマト、キュウリ、ジャガイモ、かぼちゃ、サツマイモ、小豆、キノコ類、海藻類など

また、むくみを改善するためには、塩分やアルコールを控えることも大切です。

生理前のむくみを内側からケアするなら、漢方薬もおすすめです。

漢方薬は生理前のむくみに効果が認められており、婦人科の治療でも使われています。

むくみには、内臓の機能を回復し、水分の巡りをよくすることで、余分な水分をからだの外に排出させる作用のある漢方薬を選びます。

また、余分な水分と一緒に老廃物が排出され、自律神経も整います。

さらに、ストレスの軽減や肌に潤いがでるなど、いくつものメリットがあります。

漢方薬は、自然由来の成分である生薬から作られているため、一般的に副作用が少ないとされており、ナチュラルに不調の改善を目指せます。

「健康的な食事や運動を毎日続けるのは大変……」という方でも、漢方薬であれば自分の症状や体質に合うものを毎日飲み続けるだけなので、気軽に継続できるでしょう。

以下では、生理前のむくみにおすすめの漢方薬を3種ご紹介します。

これらの漢方薬は、血行をよくしたり、からだに溜まった水の代謝を促したりすることで、むくみや、むくみに伴う不調を改善します。

疲れやすく、冷えが気になる方。

血行や水分代謝をよくしてむくみを改善します。

生理不順や生理痛、貧血などにも用いられます。

汗かきで疲れやすく、水太りの方。

とくに下半身のむくみが気になる方におすすめ。

水分代謝をよくして、余分な水を排出させます。

肥満に伴う関節の腫れや痛みにも有効です。

めまいや口の渇きなどが気になる方。

からだの水分バランスを調節して、水分代謝を改善します。

漢方薬の効果を十分に得るためは、自分の体質に合ったものを選ぶことが重要です。

漢方薬には非常に多くの種類があるため、合ったものを見極めるためには、漢方に精通した薬剤師の力を借りるのがおすすめです。

最近では、オンライン上で漢方の相談ができるサービスもでてきています。

漢方に詳しい薬剤師がAIを活用して個人に効く漢方薬を見極め、お手頃価格で自宅まで郵送してくれる「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。

生理前のむくみは、毎月悩まされるつらい不調のひとつ。

軽い運動や入浴、ツボ押しなどが効果的です。

さらに、カリウムが豊富に含まれる食品を摂ったり、専門家に相談して漢方薬を取り入れたりして、からだの内側からケアすることもおすすめです。

ぜひ自分に合った対処法を身に着けて、生理前でもすっきり美しい自分でいましょう！

あんしん漢方（オンラインAI漢方）薬剤師　竹田由子
元漢方・生薬認定薬剤師。大学院で臨床薬学を専攻、日米で病院研修を受ける。病院薬剤師として10年間入院患者を担当しながら、化学療法・医薬品情報担当としても活動する。
患者さんから「本音を話しやすい」と言われ関わるうちに、日常のセルフケアの大切さを痛感。転居後は薬局に勤務する傍ら、ライターとしても活動する。病院時代の上司が漢方好きで、漢方の凄さを体感し魅了され「日常の不調はまず漢方」と生活している。
現在は、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選びお手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」でも情報発信をしている。