気温がぐんと下がり、空気も乾燥して肌や髪がパサつく季節になりました。
からだが乾燥する原因は貧血(血虚)にあるといわれています。
では、どのような対策をすればよいのでしょうか。
今回は貧血の症状や、改善するための食事、おすすめの漢方薬をご紹介します。
からだが乾燥する原因は貧血(血虚)にあるといわれています。
では、どのような対策をすればよいのでしょうか。
今回は貧血の症状や、改善するための食事、おすすめの漢方薬をご紹介します。
肌・髪・目・便などの乾燥は貧血が原因?
貧血になると、鉄分が不足します。
鉄分は全身に酸素を運搬していることに加え、コラーゲンや粘膜、皮膚を生成し新陳代謝を行っています。
そのため、鉄分が不足すると乾燥肌、髪のパサつき、目の乾燥、便秘などの症状が出てしまうのです。
鉄分は全身に酸素を運搬していることに加え、コラーゲンや粘膜、皮膚を生成し新陳代謝を行っています。
そのため、鉄分が不足すると乾燥肌、髪のパサつき、目の乾燥、便秘などの症状が出てしまうのです。
東洋医学では貧血を「血虚」と考える
血虚とは、東洋医学で「血の量が少なくなり不足している状態」のことを指します。
血虚になると、からだに栄養がいきわたらず栄養不足になり、さまざまなトラブルが起こりやすくなってしまいます。
血虚になると、からだに栄養がいきわたらず栄養不足になり、さまざまなトラブルが起こりやすくなってしまいます。
貧血改善には食事の見直しを
貧血(血虚)を改善するためには日々の食事が重要です。
食事を見直して、健康的なからだに近づきましょう。
食事を見直して、健康的なからだに近づきましょう。
鉄を多く含む食材を摂る
鉄分には「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」の2種類があります。
非ヘム鉄の人体への吸収率は5%以下と少なめですが、ヘム鉄は10~30%と吸収率が高いことが特徴です。
〈ヘム鉄を多く含む食品〉(100gあたり含有量)
非ヘム鉄の人体への吸収率は5%以下と少なめですが、ヘム鉄は10~30%と吸収率が高いことが特徴です。
〈ヘム鉄を多く含む食品〉(100gあたり含有量)
- 豚レバー(13.0mg)
- 鶏レバー(9.0mg)
- 赤貝(5.0mg)
ヘム鉄は、ほかの食品との食べ合わせを気にする必要がありません。
レバーが苦手という方は、日々の食事に牛赤身肉などの食べやすい食材を積極的にとり入れましょう。
レバーが苦手という方は、日々の食事に牛赤身肉などの食べやすい食材を積極的にとり入れましょう。
鉄の吸収を助ける食材を摂る
鉄分だけ摂るのではなく、鉄分の吸収を助ける食材も一緒に摂り入れて、効率よく鉄分を吸収しましょう。
〈鉄分の吸収を助ける食材〉
〈鉄分の吸収を助ける食材〉
- 卵
- 豆腐
- 牛肉
- 豚肉
- アジ
- エビ
- 乳製品
動物性たんぱく質は鉄と結びついて腸からの吸収を促進し、ビタミンCは鉄を腸で吸収しやすくするといわれています。
また、クエン酸などの果実酸には、ミネラルを包み込んで吸収しやすい状態へ変化させるキレート作用という働きがあります。
また、クエン酸などの果実酸には、ミネラルを包み込んで吸収しやすい状態へ変化させるキレート作用という働きがあります。
鉄の吸収を阻害する食材を控える
鉄分の吸収を助ける食材がある一方、吸収を阻害する食品もあります。
貧血の症状がある場合は、以下の食品を控えるようにしましょう。
〈鉄分の吸収を阻害する食品〉
貧血の症状がある場合は、以下の食品を控えるようにしましょう。
〈鉄分の吸収を阻害する食品〉
- 緑茶
- 紅茶
- ウーロン茶
- コーヒー
- 玄米
- おから
緑茶・紅茶・ウーロン茶・コーヒーなどに含まれるタンニンは鉄の吸収の妨げになります。
また、玄米・おからなどに含まれる不溶性食物繊維は、摂取すると鉄が一緒に排出されてしまいます。
食べ合わせに注意して、鉄分を効率よく摂取しましょう。
また、玄米・おからなどに含まれる不溶性食物繊維は、摂取すると鉄が一緒に排出されてしまいます。
食べ合わせに注意して、鉄分を効率よく摂取しましょう。
貧血の対策方法
食事以外にも貧血を改善する方法があります。
食事の見直しより簡単にできる方法もあるので、ぜひ試してみてくださいね。
食事の見直しより簡単にできる方法もあるので、ぜひ試してみてくださいね。
ツボ押し
貧血の改善にはツボ押しもおすすめです。
太白(たいはく)と呼ばれるツボを刺激してみましょう。
太白は、足裏の親指の付け根にある、出っ張った骨のさらに下の場所(親指を曲げるとしわができる所)にあります。
ここを親指の方向に向かって押し上げるように3~5回ほど押しましょう。
太白を刺激すると、鉄分と関係の深い脾臓の動きが活性化します。
脾臓が活性化すると血液が酸素を運びやすくなり、貧血の改善につながります。
太白(たいはく)と呼ばれるツボを刺激してみましょう。
太白は、足裏の親指の付け根にある、出っ張った骨のさらに下の場所(親指を曲げるとしわができる所)にあります。
ここを親指の方向に向かって押し上げるように3~5回ほど押しましょう。
太白を刺激すると、鉄分と関係の深い脾臓の動きが活性化します。
脾臓が活性化すると血液が酸素を運びやすくなり、貧血の改善につながります。
漢方
貧血には漢方薬もおすすめです。
バランスのとれた食生活を続けるのは大変という方でも、漢方薬なら毎日のむだけで貧血の改善を目指せます。
貧血の原因には、過労や寝不足、冷え、月経のほか、胃腸機能の低下などにより赤血球を生産する能力が落ちることなどが考えられます。
また、月経過多による出血や過度のダイエットが貧血を引き起こすこともあるでしょう。
貧血の改善には、「血液を巡らせて脳に酸素や栄養を運ぶ」「胃腸の働きをよくして血液を作る機能を回復する」「自律神経を整えて睡眠の質を上げる」「栄養を全身に運んで疲労を緩和する」「血流を改善してからだの熱を作る機能を回復する」といった漢方薬を選びます。
漢方薬は自然の生薬から作られているため、副作用が少ないといわれています。
また、内科や婦人科など実際の医療分野でも使用されているため、安心して服用できるでしょう。
バランスのとれた食生活を続けるのは大変という方でも、漢方薬なら毎日のむだけで貧血の改善を目指せます。
貧血の原因には、過労や寝不足、冷え、月経のほか、胃腸機能の低下などにより赤血球を生産する能力が落ちることなどが考えられます。
また、月経過多による出血や過度のダイエットが貧血を引き起こすこともあるでしょう。
貧血の改善には、「血液を巡らせて脳に酸素や栄養を運ぶ」「胃腸の働きをよくして血液を作る機能を回復する」「自律神経を整えて睡眠の質を上げる」「栄養を全身に運んで疲労を緩和する」「血流を改善してからだの熱を作る機能を回復する」といった漢方薬を選びます。
漢方薬は自然の生薬から作られているため、副作用が少ないといわれています。
また、内科や婦人科など実際の医療分野でも使用されているため、安心して服用できるでしょう。
〈貧血の症状におすすめの漢方薬〉
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
疲れがちで冷えやむくみ、貧血などが気になる方。
血を補いながら血の巡りを改善し、貧血に働きかけます。
血を補いながら血の巡りを改善し、貧血に働きかけます。
十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)
からだが病後や虚弱で疲れやすく、貧血がある方。
冷えを改善し、貧血の改善、体力回復などに効果が期待できます。
冷えを改善し、貧血の改善、体力回復などに効果が期待できます。
芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)
月経による出血が多く、貧血になりがちの方。
からだを温め、貧血を改善し、止血作用のある生薬が働きます。
月経の出血過多のほか、痔の出血にも用いられます。
からだを温め、貧血を改善し、止血作用のある生薬が働きます。
月経の出血過多のほか、痔の出血にも用いられます。
〈漢方薬を選ぶ際の重要なポイント〉
漢方薬を選ぶ際には、必ず漢方に詳しい医師や薬剤師に相談して、自分のからだに合った漢方薬を選択するようにしましょう。
からだに合っていない漢方薬を服用すると、効果が得られないだけではなく、副作用が出る可能性もあるため、注意が必要です。
最近では「あんしん漢方」という、薬剤師などの医療チームが運営しているサービスもあります。
オンラインで自宅からでも簡単に相談できるため、安心して手軽に漢方薬を手に入れられます。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方)
からだに合っていない漢方薬を服用すると、効果が得られないだけではなく、副作用が出る可能性もあるため、注意が必要です。
最近では「あんしん漢方」という、薬剤師などの医療チームが運営しているサービスもあります。
オンラインで自宅からでも簡単に相談できるため、安心して手軽に漢方薬を手に入れられます。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方)
血流を改善して潤いのあるからだに
今回は貧血の改善方法をご紹介しました。
これからますます乾燥が気になる季節になります。
ご紹介した方法で、健康のためにも美容のためにも貧血を改善して、潤いのある生活を送りましょう!
これからますます乾燥が気になる季節になります。
ご紹介した方法で、健康のためにも美容のためにも貧血を改善して、潤いのある生活を送りましょう!
〈この記事を書いた人〉
あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 竹田由子
元漢方・生薬認定薬剤師。大学院で臨床薬学を専攻、日米で病院研修を受ける。病院薬剤師として10年間入院患者を担当しながら、化学療法・医薬品情報担当としても活動する。
患者さんから「本音を話しやすい」と言われ関わるうちに、日常のセルフケアの大切さを痛感。転居後は薬局に勤務する傍ら、ライターとしても活動する。病院時代の上司が漢方好きで、漢方の凄さを体感し魅了され「日常の不調はまず漢方」と生活している。
現在は、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選びお手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」でも情報発信をしている。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方)
元漢方・生薬認定薬剤師。大学院で臨床薬学を専攻、日米で病院研修を受ける。病院薬剤師として10年間入院患者を担当しながら、化学療法・医薬品情報担当としても活動する。
患者さんから「本音を話しやすい」と言われ関わるうちに、日常のセルフケアの大切さを痛感。転居後は薬局に勤務する傍ら、ライターとしても活動する。病院時代の上司が漢方好きで、漢方の凄さを体感し魅了され「日常の不調はまず漢方」と生活している。
現在は、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選びお手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」でも情報発信をしている。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方)