1.足や腕などからだが乾燥していませんか?
まずは、肌の乾燥度合のチェックリストと、乾燥を引き起こす原因をご紹介していきます。
「自分の肌は乾燥している」そう思う方は、まず肌の乾燥度をチェックしましょう。
加えて、生活のなかで肌の乾燥を悪化させている習慣がないか、確認してみてください。
「自分の肌は乾燥している」そう思う方は、まず肌の乾燥度をチェックしましょう。
加えて、生活のなかで肌の乾燥を悪化させている習慣がないか、確認してみてください。
1-1.からだの乾燥症状のチェックリスト
- 黒い下着や黒いタイツに粉がつく
- 洗顔後や入浴後に肌がつっぱる感じがする
- 肌につやがない
- 靴下やタイツのかかとに穴が開きやすい
- 肌にかゆみがある
このうち2つ以上あてはまる方は、肌の乾燥が悪化している可能性が高いです。
乾燥対策をすることで症状の改善を目指しましょう。
乾燥対策をすることで症状の改善を目指しましょう。
1-2.乾燥が悪化する原因とは?
乾燥の原因は、温度や湿度のほか、毎日の習慣が関係していることがあります。
季節の変化による乾燥は避けられませんが、毎日の習慣を変えるだけで乾燥症状がよくなることも。
以下に紹介する項目から、乾燥を引き起こす習慣をしていないか見直してみましょう。
季節の変化による乾燥は避けられませんが、毎日の習慣を変えるだけで乾燥症状がよくなることも。
以下に紹介する項目から、乾燥を引き起こす習慣をしていないか見直してみましょう。
・保湿をしていない/保湿する回数が少ない
保湿が足りないと、肌の乾燥は悪化します。
暑い時期は保湿剤を塗らなくても乾燥しなかった人でも、秋から冬になるこの季節には保湿剤を塗るようにしましょう。
保湿剤を塗っても乾燥するという人は、保湿剤を塗る回数を増やしてみましょう。
朝夕の洗顔時だけでなく、外出中・仕事の休憩中などにも塗ってみてください。
乾燥が強い場合は、化粧水と乳液もしくは軟膏を重ねて塗ると保湿力がアップします。
暑い時期は保湿剤を塗らなくても乾燥しなかった人でも、秋から冬になるこの季節には保湿剤を塗るようにしましょう。
保湿剤を塗っても乾燥するという人は、保湿剤を塗る回数を増やしてみましょう。
朝夕の洗顔時だけでなく、外出中・仕事の休憩中などにも塗ってみてください。
乾燥が強い場合は、化粧水と乳液もしくは軟膏を重ねて塗ると保湿力がアップします。
・ナイロンタオルでごしごしこすって洗っている
からだを洗うときにナイロンタオルでごしごしこするのは、肌に刺激を与えて乾燥を悪化させてしまうためNG。
コットンタオルなどが低刺激でおすすめです。
乾燥が強い場合は手でなでる程度でもOK。
ボディーソープや石鹸の使いすぎは皮脂をとりすぎて乾燥をまねくので、2日に1回など間隔をあけてもいいでしょう。
コットンタオルなどが低刺激でおすすめです。
乾燥が強い場合は手でなでる程度でもOK。
ボディーソープや石鹸の使いすぎは皮脂をとりすぎて乾燥をまねくので、2日に1回など間隔をあけてもいいでしょう。
・熱いお風呂に長時間入っている
熱いお風呂に長時間入ると、肌の保湿成分が流れ出てしまって乾燥の悪化の原因になります。
長風呂は避けてください。
長風呂は避けてください。
・暖房やストーブをつけた部屋に長時間いる
暖房やストーブを長時間使うと室内が乾燥します。
乾燥対策として加湿器をつけたり、こまめに保湿をしたりしましょう。
乾燥対策として加湿器をつけたり、こまめに保湿をしたりしましょう。
・運動をあまりしない
運動は肌の血流がよくなり乾燥予防になります。
また、発汗による保湿効果も期待できます。
寒い季節こそこまめな運動を心がけましょう。
また、発汗による保湿効果も期待できます。
寒い季節こそこまめな運動を心がけましょう。
1-3.乾燥肌と乾燥性皮膚炎の違い
乾燥肌は肌の水分が少なくなりカサカサした状態です。
対して、乾燥性皮膚炎とは乾燥によって肌が炎症を起こした状態を指します。
乾燥肌が進むと肌のバリア機能が低下して刺激を受けやすくなり、肌に炎症が起こってかゆみが出るようになるのです。
乾燥性皮膚炎は皮脂欠乏性湿疹とも呼ばれます。
保湿剤を塗ってもかゆみが改善しない場合は、乾燥性皮膚炎を起こしている可能性もありますので、皮膚科に相談しましょう。
対して、乾燥性皮膚炎とは乾燥によって肌が炎症を起こした状態を指します。
乾燥肌が進むと肌のバリア機能が低下して刺激を受けやすくなり、肌に炎症が起こってかゆみが出るようになるのです。
乾燥性皮膚炎は皮脂欠乏性湿疹とも呼ばれます。
保湿剤を塗ってもかゆみが改善しない場合は、乾燥性皮膚炎を起こしている可能性もありますので、皮膚科に相談しましょう。
2.自分でできる足や腕の乾燥対策
次に、日常でできる乾燥対策をご紹介します。
・保湿剤をこまめに塗る
入浴後だけではなく、乾燥が気になればその都度、保湿剤を塗りましょう。
携帯用の保湿剤を持ち歩くと外出中にも使えて便利です。
携帯用の保湿剤を持ち歩くと外出中にも使えて便利です。
・肌への刺激を避ける
からだを洗うときにこすらないことに加えて、肌に直接ふれる下着の種類も気にかけてみましょう。
ヒートテックなどの材質でかゆみや刺激がある場合は、綿やシルクの素材が低刺激でおすすめです。
ヒートテックなどの材質でかゆみや刺激がある場合は、綿やシルクの素材が低刺激でおすすめです。
・入浴時間を短めに、お湯の温度をぬるめにする
寒い時期はつい熱いお湯で長風呂してしまいがち。
リラックス効果は高いですが、乾燥の原因になってしまうこともあります。
入浴後に乾燥が強い場合は、お湯の温度を今までより少し下げて、短めに入るようにしましょう。
入浴後の保湿も忘れずに。
リラックス効果は高いですが、乾燥の原因になってしまうこともあります。
入浴後に乾燥が強い場合は、お湯の温度を今までより少し下げて、短めに入るようにしましょう。
入浴後の保湿も忘れずに。
・運動する
寒い季節の運動は乾燥対策に効果的です。
少し汗ばむ程度の運動をしてみましょう。
冷え性の改善も期待できます。
少し汗ばむ程度の運動をしてみましょう。
冷え性の改善も期待できます。
3.乾燥などの肌悩みには漢方で内側からアプローチ
繰り返す乾燥肌の悩みには、皮膚科の治療でも使われている漢方薬でからだの内側からアプローチすることも効果的です。
漢方薬によって体質を改善できれば、乾燥肌を根本から改善していけます。
漢方では、人のからだは「気(き)」、「血(けつ)」、「水(すい)」の3つの要素で構成されると考えられています。
「気」は体を動かすエネルギーのもととなるもの、「血」は全身の器官に栄養を与えるもの、「水」は飲食物から得られる水分をあらわし、3つの要素のバランスがとれていることでからだは正常な状態を保つことができます。
漢方医学では、血の巡りが悪くなることが乾燥の原因と考えます。
血が滞るために皮膚全体に栄養が行き渡らなくなり、皮脂や汗の分泌低下が起こって乾燥肌となると考えられているのです。
そのため、滞った血を巡らせる漢方薬を用いることで、乾燥肌の改善を目指せます。
以下に、肌の乾燥に効果的な漢方薬をご紹介します。
漢方薬によって体質を改善できれば、乾燥肌を根本から改善していけます。
漢方では、人のからだは「気(き)」、「血(けつ)」、「水(すい)」の3つの要素で構成されると考えられています。
「気」は体を動かすエネルギーのもととなるもの、「血」は全身の器官に栄養を与えるもの、「水」は飲食物から得られる水分をあらわし、3つの要素のバランスがとれていることでからだは正常な状態を保つことができます。
漢方医学では、血の巡りが悪くなることが乾燥の原因と考えます。
血が滞るために皮膚全体に栄養が行き渡らなくなり、皮脂や汗の分泌低下が起こって乾燥肌となると考えられているのです。
そのため、滞った血を巡らせる漢方薬を用いることで、乾燥肌の改善を目指せます。
以下に、肌の乾燥に効果的な漢方薬をご紹介します。
<肌の乾燥が気になる方におすすめの漢方薬>
・当帰飲子(とうきいんし)
「血」を補う「四物湯(しもつとう)」を基本にした漢方薬に「気」を補う生薬、かゆみを抑える生薬を加えた漢方薬です。
冷え性を伴う乾燥肌の人、かゆみを伴う乾燥肌の人に効果的です。
冷え性を伴う乾燥肌の人、かゆみを伴う乾燥肌の人に効果的です。
・温清飲(うんせいいん)
温清飲は「血」を補う「四物湯」に炎症を改善させる効果のある「黄連解毒湯(おうれんげどくとう)」を加えた漢方薬です。
乾燥肌の人、肌のかゆみや炎症がある人に効果的です。
乾燥肌の人、肌のかゆみや炎症がある人に効果的です。
<漢方薬を選ぶ際の重要なポイント>
どの漢方薬が自分に合っているのかを見極めるためには、漢方に精通した薬剤師の力を借りるのがおすすめです。
最近では、オンライン上で漢方の相談ができるサービスもでてきています。
漢方に詳しい薬剤師がAIを活用し、個人に効く漢方薬を見極めてくれ、お手頃価格で自宅まで郵送してくれる「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。
●あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/
最近では、オンライン上で漢方の相談ができるサービスもでてきています。
漢方に詳しい薬剤師がAIを活用し、個人に効く漢方薬を見極めてくれ、お手頃価格で自宅まで郵送してくれる「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。
●あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/
4.乾燥対策で今年の冬はつるすべ快適肌に!
寒い季節は乾燥しやすくなるため、普段よりも徹底した乾燥対策が必要です。
保湿不足、肌への刺激、間違った入浴方法、運動不足なども、乾燥を悪化させる原因になるため注意しましょう。
おすすめの乾燥肌対策としては、こまめな保湿のほか、肌への刺激を避けること、ぬるめのお風呂に入ること、こまめに運動をすることなどがあります。
また、内側からのアプローチとしては、血の流れを整える漢方薬も有効です。
漢方薬を服用される際は専門家に相談することで、ご自身に合った漢方薬を知ることができるでしょう。
今年の冬は、生活改善でつるすべ快適肌を目指しましょう!
保湿不足、肌への刺激、間違った入浴方法、運動不足なども、乾燥を悪化させる原因になるため注意しましょう。
おすすめの乾燥肌対策としては、こまめな保湿のほか、肌への刺激を避けること、ぬるめのお風呂に入ること、こまめに運動をすることなどがあります。
また、内側からのアプローチとしては、血の流れを整える漢方薬も有効です。
漢方薬を服用される際は専門家に相談することで、ご自身に合った漢方薬を知ることができるでしょう。
今年の冬は、生活改善でつるすべ快適肌を目指しましょう!
<この記事を書いた人>
皮膚科医 金城 里美
医師/薬剤師
東京大学薬学部卒業後、医師を目指して、東京医科歯科大学医学部に入学。
体、精神とも関わって多様に現れる皮膚の病態に興味を持ち、皮膚科医の道を選ぶ。卒業後、大学病院、総合病院、クリニックでの皮膚科勤務を経て、一般皮膚科から美容皮膚科まで皮膚科領域の診療を幅広く行う。
現在、総合病院の皮膚科常勤医として勤務。3児の母。
皮膚がより良くなることで、その人の毎日がより明るくなることを目指して日々診療を行う。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/
医師/薬剤師
東京大学薬学部卒業後、医師を目指して、東京医科歯科大学医学部に入学。
体、精神とも関わって多様に現れる皮膚の病態に興味を持ち、皮膚科医の道を選ぶ。卒業後、大学病院、総合病院、クリニックでの皮膚科勤務を経て、一般皮膚科から美容皮膚科まで皮膚科領域の診療を幅広く行う。
現在、総合病院の皮膚科常勤医として勤務。3児の母。
皮膚がより良くなることで、その人の毎日がより明るくなることを目指して日々診療を行う。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/
1
2