我慢できない!辛すぎる「冷え性」の原因と対策を医師が解説!

とくに寒いと感じていなくても、いつもからだが冷えている、靴下を履かないと眠れない、お風呂上がりもすぐに手足が冷えてしまう……そんな冷え性で悩んでいる女性はとても多いです。

冷え性は、単にからだが冷えているだけではなく、からだにさまざまな不調をもたらす原因になるので、しっかり改善していくことが大切です。

そこで今回は、冷え性の原因対策について、医師の木村眞樹子先生にお話を伺いました。

「冷え性」には4種類ある!あなたはどのタイプ?

冷え性
出典:shutterstock


冷え性の人は、主に4つのタイプに分かれるといわれています。

自分がどのタイプの冷え性にあてはまるのか、セルフチェックしてみましょう。

末端冷え性タイプ

からだの中でも、手足の先、からだの末端が冷えるタイプの四肢末端冷え性は、10代〜20代の痩せ型の女性や無理なダイエットをしている人に多くみられます。

末端冷え性の人は、もともと汗をかきにくいタイプで、からだを温めるための熱を生み出すエネルギーが不足していることが多いです。

下半身冷え性タイプ

からだの中でも腰から下、下半身が冷えるタイプの冷え性は、30代以降の男女ともに多くみられる冷え性タイプです。

上半身は汗をかいているのに足が冷たいことや、顔はほてっているのにふくらはぎや足先が冷えているなど、上半身と下半身がアンバランスな状態になっています。

内臓冷え性タイプ

内臓冷え性の人は、手足の表面が強く冷えるなどの症状がないため「隠れ冷え性」とも呼ばれており、30代以降の女性に多くみられる冷え性タイプです。

手足は温かいにもかかわらず、おなかや二の腕が冷えている、おなかを調子が悪いなどの症状があらわれます。

全身冷え性タイプ

全身が冷えるタイプの人は、体温も低めで、季節問わずに寒さを感じることが多いです。

ストレスや生活習慣が原因で、自律神経に乱れが生じて冷え性になる場合や、ホルモンバランスの乱れが生じて冷え性を引き起こす場合もあります。

冷え性になる原因

冷え性になる原因は一人ひとり違いますが、生活習慣が大きく関係しています。

そこで、冷え性を引き起こす可能性がある要因をいくつか見てみましょう。

運動不足(筋肉不足)

運動不足
出典:shutterstock


冷え性の人は、運動不足であることが多いです。

運動不足になると、からだの代謝が下がり、血液の循環も悪くなります。

また、からだの筋肉量が少ないと、からだを温めるための熱を生み出すことが出来ません。

とくに女性の場合は男性よりも筋肉量が少ないため、熱を作りにくくなることから、冷え性になりやすい体質だといえます。

生活習慣の乱れ

生活習慣の乱れ
出典:shutterstock


冷え性は、血液循環が悪化することで血管収縮が起こり、手足やからだ全体が冷えてしまう症状のことです。

以下のような生活習慣も、冷え性に大きく関係しています。

食生活の乱れ

ファストフードやスナック菓子、冷たいものや甘いものを好んで食べる人は、ミネラルやビタミンが不足しがちで栄養バランスが悪くなったり、からだが冷えて血液循環が悪くなったりしやすくなります。

そのため、食生活の乱れも冷え性の原因になるのです。

また、無理な食事制限をする過度なダイエットも、カロリーが足りないために熱を生み出せず、血液循環も悪くなるため、冷え性につながるので気をつけましょう。

喫煙習慣

タバコには急激に血管を収縮させる作用があるため、タバコを吸うと血液循環が悪くなります。

その結果、基礎代謝が落ちて、冷え性になる可能性があります。

エアコン

私たちの自律神経は、暑くなると血管を拡張して熱を逃がし、寒くなると血管を収縮して熱を逃がさないようにしながら体温調節をしています。

しかし、長い間エアコンが効いた室内にいると、「暑い」「寒い」という感覚が鈍くなってしまい、体温調節機能がうまく作用しなくなってしまうのです。

そのため、自律神経に乱れが生じて毛細血管が収縮し、冷え性の原因になってしまいます。

ストレスの影響

ストレスの影響
出典:shutterstock


ストレスが積み重なると、自律神経の乱れが生じて血流が悪くなり、からだの末端まで暖かい血液が届きにくくなるといわれます。

ストレスとともに緊張状態が続くと交感神経が過剰に働き、自律神経に乱れが生じます。

すると、からだの末端が冷えるなど、体温調節機能が作用しにくくなるのです。

ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスの乱れで起こる冷え性は、女性に多く見られる症状です。

とくに更年期の女性に多い症状で、女性ホルモンの分泌量が減ることでホルモンバランスが崩れてしまい、自律神経の乱れが生じて冷え症を引き起こしてしまいます。

冷え性改善!効果的な対策方法を紹介します

冷え性の主な原因は、血液循環が悪くなって血行不良になることです。

そこで、日常生活のなかでできる冷え性改善のための対策方法をご紹介しますので、1日の流れに取り入れてみましょう。

運動で体温を上げる・筋肉をつける

運動で体温を上げる
出典:shutterstock


冷え性を改善するには、血のめぐりをよくする必要があります。

血液循環をよくするためには、運動をすることがとても効果的

運動といっても、ハードなスポーツをする必要はなく、軽いウォーキングやストレッチなどでもじゅうぶん血流は改善されます。

毎日の生活の中で少し歩く量を増やすなど、意識して運動するように心がけてみましょう。

寝る前に軽いストレッチをすると血行が良くなり、体温が上がることで安眠効果も期待できますよ。

食事内容を見直す

食事内容を見直す
出典:shutterstock


冷え性対策には、食生活の見直しをすることはとても大切です。

食べ物には、からだを温める陽性の食べ物と、からだを冷やしてしまう陰性の食べ物があります。

冷え性の人は、陽性の食べ物を積極的に取り入れて血液循環を良好にし、からだを温めて冷え性改善を目指しましょう。


からだを温める陽性の食べ物

生姜・ニンニク・ネギや、ごぼうなどの根菜類。胡麻、黒豆、あずきなどの黒い物など。

からだを冷やす陰性の食べ物

トマト・きゅうりなどの、地上に実がなる夏野菜類で生で食べられるもの。

砂糖・合成甘味料や、バターやマーガリン、スナック菓子、チョコレートなど。

注意ポイント

食事は栄養バランスが大切ですので、冷え性だから陽性の食べ物ばかり食べればよいわけではありません。

いろいろな食材をバランスよく食べることを意識するようにしましょう。

足先の冷えない靴下を履く

足先の冷えない靴下を履く
出典:shutterstock


冷え性の改善のためには、足先を温めることが大切ですが、タイツなどを重ねて履くと足先の蒸れが気になりますよね。

そこでおすすめなのが、足先の冷えない靴下です。

最近では、冷えをとるためのシルクの重ねばきソックスも人気です。

足先の冷えない靴下を履くことで、からだを温める効果や老廃物の排出効果が期待できるため、足先からしっかり暖めてくれますよ。

漢方薬で冷え性の体質改善を目指す

漢方薬
出典:shutterstock


「手足の冷え」「下半身の冷え」「からだの末端の冷え」などの症状に効果が認められている漢方薬は多くあります。

漢方薬の特徴は、からだのバランスをととのえて、自分自身の治る力(自然治癒力)を高めることで、こころとからだの健康を回復に向かわせる点です。

漢方医学では「ストレス(気の乱れ)」「血液循環が悪くなってしまう(血のめぐりが悪くなる)」「ホルモンバランスが崩れる」などの状態を改善して、からだを健康にすることを目的としているので、こころとからだのさまざまな悩みにも根本からアプローチしてくれます!

冷え性で悩む方におすすめの漢方薬

・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
体力が虚弱て、冷え性でむくみやすい方に向いています。
体内に滞った水のめぐりを促し、足腰の冷えを改善してくれます。


・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
比較的体力があり、のぼせを感じるが足は冷える方に向いています。
体内に滞った血のめぐりをよくして、顔のほてりや足腰の冷えを改善してくれます。


・加味逍遙散(かみしょうようさん)
体力が中等度で、イライラしがちな方に向いています。
からだの血のめぐりをよくして、産後や更年期のホルモンバランスを整え、冷えを改善してくれます。


・補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
体力が虚弱でおなかの調子がわるく疲れやすい方に向いています。
全身をあたため、気を補給してくれます。

漢方薬を選ぶ際の重要なポイント

漢方薬を選ぶ
出典:shutterstock


漢方薬を選ぶ際の重要なポイントは、ご自分の状態や体質に合っているか、という点です。

うまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。

どの漢方薬が自分に合っているのかを見極めるためには、漢方に精通した薬剤師の力を借りるのがおすすめ!

「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。

漢方に詳しい薬剤師がAIを活用し、お手頃価格で効く漢方薬を自宅に郵送してくれる「オンラインAI個別相談」が便利です。

つらい冷え性を改善して健康的に過ごそう

多くの女性が悩んでいる冷え性ですが、「冷えは万病のもと」といわれるように、冷えを放置しておくと、からだにさまざまな不調が出てくる可能性があります。

ご紹介した冷え性改善方法を試しながら、からだを冷やさず温めることを意識しましょう。

すぐに生活習慣や食生活を改善することが難しい方は、漢方薬を飲むこともおすすめです。

ただし、漢方薬は個人の体質や体力とのバランスを見ながら選ぶことが大切ですので、専門家に相談しながら自分に合う漢方薬を見つけていきましょう。

この記事を書いた人

出典:beautyまとめ


医師 木村 眞樹子

医学部を卒業後、循環器内科、内科、睡眠科として臨床に従事。
妊娠、出産を経て、産業医としても活動するなかで、病気にならない身体をつくること、予防医学、未病に関心がうまれ、東洋医学の勉強を始める。
臨床の場でも東洋医学を取り入れることで、治療の幅が広がることを感じ、西洋薬のメリットを活かしつつ漢方の処方も行う。
また、医療機関で患者の病気と向き合うだけでなく、医療に関わる人たちに情報を伝えることの重要性を感じ、webメディアで発信も行なっている。