「生理前の便秘を治したい」薬剤師が最新の体質改善方法を解説。

生理前になると便秘になりやすく、お腹がスッキリしない」

そんな生理前の悩みをお持ちの女性は多いはず。

便秘が続くと腸内環境が乱れ、肌トラブルや免疫力低下など、さまざまな不調につながります。

そこで今回は、普段の生活に取り入れやすい便秘の解消方法をご紹介します。

生理前の便秘の原因は「ホルモン」だった

生理前の便秘
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生理前の便秘は、女性ホルモンのひとつであるプロゲステロン(黄体ホルモン)の変動が影響しているといわれています。

プロゲステロンは、妊娠の継続をサポートして女性のからだを守る働きがあり、排卵(生理の約14日前)から生理初日にかけて多く分泌されるホルモンです。

プロゲステロンが多く分泌されると、妊娠に備えて体内に栄養や水分が溜め込まれやすくなります。

すると便中の水分が減って便が硬くなり腸の蠕動運動が抑えられ、便秘やむくみ、ほてりが引き起こされるのです。


生理が原因んで下痢になることも!

一方、生理が始まるとプロゲステロンの分泌量は減少し、便秘は解消されますが、逆に下痢が起こることもあります。

生理の際は子宮内膜からプロスタグランジンという物質が分泌されて子宮が収縮し、不要な子宮内膜が血液とともに排出されます。

この子宮収縮に連動して腸の収縮が強くなると蠕動運動が活発になりすぎて、下痢が起こりやすくなるのです。

また、生理前や生理中は自律神経が乱れやすいため、そのストレスが便秘や下痢につながることも少なくありません。

便秘を解消したい場合には、ご自身の体質や生理周期に合わせた対策をしていきましょう。

便秘を解消する方法とは

便秘を解消するには、腸内環境を整えて腸の働きを活発にすることが大切です。

以下に、便秘解消のためのポイントを3つご紹介します。

便秘解消にオススメの食事

便秘解消
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食物繊維を摂る

食物繊維には不溶性と水溶性のものがあり、これらをバランス良く摂ることで善玉菌が増えて腸内環境が改善されます。

理想的な摂取割合は、「不溶性:水溶性=2:1」といわれています。

(例)不溶性食物繊維:穀類、豆類、さつまいも、ごぼう
   水溶性食物繊維:海藻類、こんにゃく、リンゴ、バナナ

発酵食品を摂る

発酵食品には善玉菌が豊富に含まれており、腸内での腐敗物質の増加を抑えて腸内環境を整える働きがあります。

善玉菌のエサとなる食物繊維と一緒に摂ることで、より効果を発揮します。

例)ヨーグルト、納豆、キムチ、味噌

こまめな水分摂取で便秘解消

水分摂取
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便を柔らかくして排出しやすくするために、水分補給は不可欠です。

起床後と夜寝る前にコップ1杯の水(常温または白湯)を飲み、日中はこまめな水分摂取を心がけましょう。

朝一番に水分を摂取することで、腸が刺激されて便意を催しやすくなります。

また、人は眠っている間に大量の汗をかくため、睡眠中の水分不足によっても便が硬くなります。

これを解消するために、寝る前の水分摂取は大切です。

反対に、飲み物の一気飲みや、冷たい水の摂取はなるべく控えましょう。

一気に大量の水を飲むと腎臓に負担がかかりますし、冷たい水はからだを冷やし代謝を下げてしまいます。

運動で便秘解消

運動
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便秘を解消するには、便を押し出す筋力が必要です。

筋トレや腹式呼吸で腹筋を鍛えて、排便時のいきむ力をつけましょう。

また、からだを動かすと腸も動くため、ウォーキングなどの運動は便秘解消にとても効果的です。

さらに、ウォーキングなどの有酸素運動を行うと血行だけでなく自律神経の乱れを改善できます。

運動をする場合は有酸素運動を積極的に取り入れ、便秘を解消していきましょう。

また、便秘以外にも腹痛やイライラなど、生理前のPMS症状にお悩みの方は、低容量ピルなどの治療で症状を軽減することが可能です。ぜひ一度、婦人科で相談してみてくださいね。

漢方で便秘体質改善を目指す

漢方
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「生理前の便秘が気になる」

「がんこな便秘をどうにかしたい」

「毎日のセルフケアが大切なのはわかってるけど、時間がなくて…」

と、自分の健康に不安を抱えるそんな大人女子には、漢方薬がおすすめです。

「生理前の不調」「便秘」「下痢」「腹痛」など、さまざまな症状に効果が認められている漢方薬はいくつもあります。

漢方薬の特徴は、からだのバランスをととのえて、あなたの治る力(自然治癒力)を高めることで、こころとからだの健康を回復に向かわせる点です。

漢方医学では「ストレス(気の乱れ)」「水が体内に溜まってしまう(水の流れ)」「ホルモンバランスが崩れる」などの状態を改善して、からだを健康にすることを目的としています。

つまり、今起こっている不調を抑えるだけでなく、根本的な体質の改善を目指すのが漢方薬。

そのため、冷えや疲れなどの慢性的な症状に悩む方にも最適です。

漢方薬なら自分の症状や体質に合ったものを毎日飲むだけなので、健康法としても簡単に続けられるでしょう。

生理前の便秘におすすめの漢方薬

潤腸湯(じゅんちょうとう)

便が硬く皮膚が乾燥しやすい方に。

腸の運動を高め、水分を保持して便を軟らかくします。

潤いのないコロコロ便で、皮膚が乾燥する方に向く漢方薬です。

加味逍遙散(かみしょうようさん)

胸のつかえ感やストレスを感じる方に。

気・血の生成や巡りを整えます。便秘の他に、生理前のメンタル不調や頭痛にも用いられます。

漢方薬を選ぶ際の重要なポイント

漢方薬
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漢方薬を選ぶ時の重要なポイントは、ご自分の状態や体質に合っているか、という点です。

うまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。

どの漢方薬が自分に合っているのかを見極めるためには、漢方に精通した薬剤師の力を借りるのがおすすめです。

「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。

AI(人工知能)を活用した漢方のプロが、個人に効く漢方薬を見極めて自宅に郵送してくれる「オンライン個別相談」が便利です。

腸内スッキリ!セルフケアで便秘を解消しよう

生理前の便秘はからだの不調サインです。

たかが便秘と思って放っておくと、癖づき治りにくくなってしまいます。

便秘の解消はダイエットや美肌、免疫力アップなど、うれしい効果が沢山ありますので、ぜひご紹介したセルフケアで便秘になりにくい体質を目指してみてください。

この記事を書いた人

杉岡 弥幸
出典:beautyまとめ

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 杉岡 弥幸

北里大学で生薬学を学び、卒業後は大手漢方専門店にて漢方薬剤師として勤務。現在は自身のダイエット経験や健康に関する知識を活かして、漢方や養生による体質改善方法をWeb等で発信している。