山梨県では多様な生き方を応援するため将来の妊娠を見据えた健康管理(プレコンセプションケア)について理解を促すセミナーを開催。
セミナー講師には、雅子皇后陛下の皇太子妃時代の主治医である山王病院・名誉病院長 堤先生、山梨大学医学部教授・吉野先生、不妊治療の経験があり、現在3人の子育てを行う東尾理子さんが登壇し、プレコンセプションケアの基本から具体的な実践方法などの解説が行われました。
これから妊娠を考える方に是非知って欲しい内容が盛りだくさんとなっていました。
セミナー講師には、雅子皇后陛下の皇太子妃時代の主治医である山王病院・名誉病院長 堤先生、山梨大学医学部教授・吉野先生、不妊治療の経験があり、現在3人の子育てを行う東尾理子さんが登壇し、プレコンセプションケアの基本から具体的な実践方法などの解説が行われました。
これから妊娠を考える方に是非知って欲しい内容が盛りだくさんとなっていました。
不妊について考えたことある?
山梨県ではプレコンセプションケアによって女性やカップルがより健康的になること、より安全な妊娠・出産につなげること、さらに将来、家族がより健康な生活を送れることを目指し、本セミナーをはじめとする様々な取り組みが行われているそう。
今回のセミナーには、定員150名の枠に会場は満席となっており、県民や在勤者さんの関心度の高さが垣間見える光景となっていました。
前半の堤先生のパートでは、子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮筋腫などの婦人科疾患がもたらす不妊症との関係や、早産、流産の可能性を高めてしまうなど、妊活に大きく関わる疾患についての解説や、昨今の治療法、予防についても紹介されました。
今回のセミナーには、定員150名の枠に会場は満席となっており、県民や在勤者さんの関心度の高さが垣間見える光景となっていました。
前半の堤先生のパートでは、子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮筋腫などの婦人科疾患がもたらす不妊症との関係や、早産、流産の可能性を高めてしまうなど、妊活に大きく関わる疾患についての解説や、昨今の治療法、予防についても紹介されました。
これらの疾患とは無縁であると考えている方でも、もしも毎月の月経で気になることがあれば、婦人科に相談することが大切だと続けられました。
そして、具体的な「不妊」について解説が進み、不妊の検査や治療を受けたことがある国内の夫婦は4.4組に1組の数にのぼり、不妊治療による出世児も年々増加傾向にあるとのこと。不妊の保険適用が開始された2022年には、実に9人に1人が体外受精で生まれているデータも公開。
不妊治療をする夫婦、またはこれから出産を考える方々にとっても、いかに不妊治療が身近でスタンダードなものになっているかがわかる数字なのではないでしょうか。
ただし、日本の体外受精治療数は世界最高レベルにもかかわらず、採卵あたりの妊娠率は最も低いといったデータもあり、これは、治療を受ける患者の年齢が高いことが原因であるそうです。
堤先生は高齢妊娠・出産のリスクについて触れ、「高齢になるにつれて妊娠率は下がり流産率が上がる」、「35歳と45歳では100倍の大変さがある」と、高齢出産の現実を説明されました。
そして、具体的な「不妊」について解説が進み、不妊の検査や治療を受けたことがある国内の夫婦は4.4組に1組の数にのぼり、不妊治療による出世児も年々増加傾向にあるとのこと。不妊の保険適用が開始された2022年には、実に9人に1人が体外受精で生まれているデータも公開。
不妊治療をする夫婦、またはこれから出産を考える方々にとっても、いかに不妊治療が身近でスタンダードなものになっているかがわかる数字なのではないでしょうか。
ただし、日本の体外受精治療数は世界最高レベルにもかかわらず、採卵あたりの妊娠率は最も低いといったデータもあり、これは、治療を受ける患者の年齢が高いことが原因であるそうです。
堤先生は高齢妊娠・出産のリスクについて触れ、「高齢になるにつれて妊娠率は下がり流産率が上がる」、「35歳と45歳では100倍の大変さがある」と、高齢出産の現実を説明されました。
まずは自分の健康状態をチェックしよう
すぐに妊娠を望まない方、パートナーがいない方であっても、将来のために排卵や妊娠にかかわるホルモンの分泌などを調べることができます。
検査結果によっては、どのようなスケジュールで動くべきなのかがわかったり、不安解消に繋がることもあるでしょう。また、月経が不規則な方や、不調が続くなどの悩みがある場合は、早めの行動が大切ですよ!
検査結果によっては、どのようなスケジュールで動くべきなのかがわかったり、不安解消に繋がることもあるでしょう。また、月経が不規則な方や、不調が続くなどの悩みがある場合は、早めの行動が大切ですよ!
妊娠前の健康管理や感染症対策
続いて後半、吉野先生からは妊娠に関わる適切な栄養摂取や食事管理、感染症に関して詳しく解説。
栄養素に関しては、あらゆる障害や感染症予防などにも役立つ「葉酸」を積極的に摂るようにとあげられました。
さらに、妊娠前の高血圧と子どもの先天異常の頻度は関係しているため、日頃から血糖や血圧にも注視し、妊娠経過や赤ちゃんに悪影響を及ぼさないよう生活習慣を見直すことが大事とのこと。
栄養素に関しては、あらゆる障害や感染症予防などにも役立つ「葉酸」を積極的に摂るようにとあげられました。
さらに、妊娠前の高血圧と子どもの先天異常の頻度は関係しているため、日頃から血糖や血圧にも注視し、妊娠経過や赤ちゃんに悪影響を及ぼさないよう生活習慣を見直すことが大事とのこと。
また、注意したいのは感染症。風疹、麻痺、みずぼうそう、おたふくかぜなどは、妊娠中にかかると赤ちゃんに悪影響を与える恐れがあるため注意が必要です。
特に風疹は、妊娠中に感染してしまうと、赤ちゃんが先天性風疹症候群を発症したり、心臓の病気、白内障、難聴のリスクもあるそう。「パートナーや家族もワクチン接種で妊婦さんに感染させない環境づくりが大切」とお話しされましたよ。
さらに、性感染症のひとつとされている子宮頸がんに関しては、HPVワクチンの重要性も解説。未接種の方は一度担当の先生に相談してみるとよいでしょう!
本セミナーを開催した山梨県では、プレコン健診の機会を提供しています。
自分の体を知り、将来の妊娠を見据えた生活習慣や健康管理などを見つめ直すきっかけにもなるため、是非積極的に受けたい検査です。また、他県でも同様に将来の妊娠に備えたケアやアドバイスなどを行っている自治体もあるため、確認してみてくださいね。
特に風疹は、妊娠中に感染してしまうと、赤ちゃんが先天性風疹症候群を発症したり、心臓の病気、白内障、難聴のリスクもあるそう。「パートナーや家族もワクチン接種で妊婦さんに感染させない環境づくりが大切」とお話しされましたよ。
さらに、性感染症のひとつとされている子宮頸がんに関しては、HPVワクチンの重要性も解説。未接種の方は一度担当の先生に相談してみるとよいでしょう!
本セミナーを開催した山梨県では、プレコン健診の機会を提供しています。
自分の体を知り、将来の妊娠を見据えた生活習慣や健康管理などを見つめ直すきっかけにもなるため、是非積極的に受けたい検査です。また、他県でも同様に将来の妊娠に備えたケアやアドバイスなどを行っている自治体もあるため、確認してみてくださいね。