睡眠時無呼吸症候群(SAS)をご存じですか?「いくら寝ても日中眠い」「いびきがうるさいといわれる」「起きたとき口が乾いている」といった症状がある人は要注意かも…。
日中の眠気は日常生活への支障はもちろん、交通事故のリスクなどにもつながります。日本人の30~60代の7人に1人は発症しているといわれる睡眠時無呼吸症候群の啓発キャンペーンで専門家の話を聞いてきたので詳しくご紹介します。
日中の眠気は日常生活への支障はもちろん、交通事故のリスクなどにもつながります。日本人の30~60代の7人に1人は発症しているといわれる睡眠時無呼吸症候群の啓発キャンペーンで専門家の話を聞いてきたので詳しくご紹介します。
7時間で30回以上or1時間あたり5回以上の無呼吸があったら「睡眠時無呼吸症候群」

睡眠時無呼吸症候群(以下、SAS)は、睡眠時に何らかの理由で呼吸が止まってしまう症状。日常生活にも影響を及ぼす症候群です。現在、日本人の30~60代の7人に1人は発症しているといわれています。自分では気づいていなくても、気になる症状があったらSASを疑ってチェックしてみたほうがよいかもしれません。
「7時間で30回以上の無呼吸」もしくは「1時間あたり5回以上の無呼吸」がある場合、SASと診断されます。原因はさまざまですが、肥満や扁桃肥大、舌の根っこの沈下、鼻のつまり、あごの小ささ、下あごが後方に引っ込んでいることなどがあげられます。
肥満の方に多そうなイメージがありますが、実はあごの小ささや舌の位置なども関係してくるのでやせ型の人も発症する可能性があるんです。特に日本人はあごが小さく、下あごが後方に引っ込んでいる人が多いため、リスクが高いそう…。
「7時間で30回以上の無呼吸」もしくは「1時間あたり5回以上の無呼吸」がある場合、SASと診断されます。原因はさまざまですが、肥満や扁桃肥大、舌の根っこの沈下、鼻のつまり、あごの小ささ、下あごが後方に引っ込んでいることなどがあげられます。
肥満の方に多そうなイメージがありますが、実はあごの小ささや舌の位置なども関係してくるのでやせ型の人も発症する可能性があるんです。特に日本人はあごが小さく、下あごが後方に引っ込んでいる人が多いため、リスクが高いそう…。
影響は日中にも…生活にも響くさまざまな不調とは

SASの主症状は「いびきと無呼吸」ですが、その影響は日中にも…。質の良い睡眠が取れていないため、「朝起きたら頭痛がする」「日中強い眠気を感じる」など、日常生活にも支障が出てきてしまいます。
久留米大学の内村直尚学長によると、夜に酸素濃度が低下することで脳に影響を及ぼすこともあるといいます。循環器系や糖尿病のリスクが上がるほか、高血圧や脳卒中、不整脈など重大な疾患につながる可能性も潜んでいます。
久留米大学の内村直尚学長によると、夜に酸素濃度が低下することで脳に影響を及ぼすこともあるといいます。循環器系や糖尿病のリスクが上がるほか、高血圧や脳卒中、不整脈など重大な疾患につながる可能性も潜んでいます。
あなたは大丈夫?症状をチェックしてみよう

SASの患者によくみられる症状がいくつかあります。「寝ているとき」「起きたとき」「起きているとき」の自分の状態をチェックしてみてください。
◆寝ているとき
✓いびきをかく
✓いびきが止まり、大きな呼吸とともに再びいびきをかき始める
✓呼吸が止まる
✓呼吸が乱れる、息苦しさを感じる
✓何度も目が覚める(トイレに立つ)
◆起きたとき
✓口が乾いている
✓頭が痛い、ずきずきする
✓熟睡感がない
✓すっきり起きられない
✓身体が重いと感じる
◆起きているとき
✓強い眠気がある
✓だるさ、倦怠感がある
✓集中力が続かない
✓いつも疲労感がある
当てはまることはありましたか?
次に、自分でできるワンポイントチェックをしてみましょう。鏡の前で口を大きく開けて舌を下に出してみましょう。
このとき、口蓋垂(のどちんこ)が見えているかをチェック!見えていない場合は上気道が狭い可能性があるそう…。
見えないからSASだということではないですが、確認するポイントとして知っておくとよいでしょう。
◆寝ているとき
✓いびきをかく
✓いびきが止まり、大きな呼吸とともに再びいびきをかき始める
✓呼吸が止まる
✓呼吸が乱れる、息苦しさを感じる
✓何度も目が覚める(トイレに立つ)
◆起きたとき
✓口が乾いている
✓頭が痛い、ずきずきする
✓熟睡感がない
✓すっきり起きられない
✓身体が重いと感じる
◆起きているとき
✓強い眠気がある
✓だるさ、倦怠感がある
✓集中力が続かない
✓いつも疲労感がある
当てはまることはありましたか?
次に、自分でできるワンポイントチェックをしてみましょう。鏡の前で口を大きく開けて舌を下に出してみましょう。
このとき、口蓋垂(のどちんこ)が見えているかをチェック!見えていない場合は上気道が狭い可能性があるそう…。
見えないからSASだということではないですが、確認するポイントとして知っておくとよいでしょう。
無呼吸かな?と思ったらまず受診を
SASの治療方法としては生活習慣の改善や経鼻的持続陽圧呼吸両方装置(CPAP)によるもの、歯科装具(マウスピースなど)による治療などがあります。
自分でできる生活習慣の改善としては、軌道を狭めないように横向きに寝る、体重を落とす、飲酒とたばこを控えるといったことができますが、内村学長は「SASは放っておくと命にかかわる。無呼吸症候群を感じたらまず受診を」と話します。
寝ているとき、起きたとき、日中に気になる症状がある人はまずは受診して問診や簡易検査を受けてみることが大切です。
自分でできる生活習慣の改善としては、軌道を狭めないように横向きに寝る、体重を落とす、飲酒とたばこを控えるといったことができますが、内村学長は「SASは放っておくと命にかかわる。無呼吸症候群を感じたらまず受診を」と話します。
寝ているとき、起きたとき、日中に気になる症状がある人はまずは受診して問診や簡易検査を受けてみることが大切です。
家族で理解し、治療を進めることが大切

SASの疑いがあっても、「いびきごときでそんな大げさな」「検査がめんどう」「そんなに大事にはならない」と軽視してしまう患者も多いようです。リスクはあるけれど、いま大丈夫だから…と考えてしまい、治療につながらないケースも多々。
そんなときは、家族や周囲の人から治療を促すことも重要です。帝人ファーマ株式会社の調査でも、受診を検討するきっかけでもっとも多いのが「家族や知人からの勧め」という結果となっています。
治療にいきたがらない家族がいる場合は、健康診断の予約フォームを簡単にしてメールでリマインダーを送って家族と共有するなどもおすすめだとか。まずは治療につなげることが何よりも重要です。
そんなときは、家族や周囲の人から治療を促すことも重要です。帝人ファーマ株式会社の調査でも、受診を検討するきっかけでもっとも多いのが「家族や知人からの勧め」という結果となっています。
治療にいきたがらない家族がいる場合は、健康診断の予約フォームを簡単にしてメールでリマインダーを送って家族と共有するなどもおすすめだとか。まずは治療につなげることが何よりも重要です。
SASを理解し治療を進めれば生活の質も上がる!

SASと向き合い治療していくことで、仕事のパフォーマンスがあがったり、合併症のリスクを下げられたりと生活の質が向上します。生き生きと生活するために、気になる症状がある人はまずはセルフチェック、そして受診してみるとよいかもしれません。