近年、法が改正され、移植に用いる造血幹細胞の適切な提供が推進されています。これに伴い出産時に妊婦さんと新生児をつなぐ臍帯(へその緒)が、ドナーの身体に負担を伴う骨髄移植などに代替する臍帯血移植の医療資源として注目が集まっています。
その一方で、再生・細胞医療の医療資源として、臍帯に着目し臍帯由来間葉系細胞療法の開発にいち早く着手している製薬事業を展開するスタートアップ企業のヒューマンライフコードは、再生医療等製品の薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性および安全性の確保等に関する法律)に基づき、希少難治性疾患を有する患者さんを対象とした治験の実施を通して、臍帯由来間葉系細胞製品の有効性・安全性に関するエビデンスの構築を進めています。
2024年10月に、スタートアップ・ヒューマンライフコードと共同研究をすすめる東京科学大学、難病治療法の情報ネットワーク事業を行うMediiの代表とともに、日本の免疫難病治療における課題と解決策に関して3者が論じるラウンドテーブルが開催されました。
その一方で、再生・細胞医療の医療資源として、臍帯に着目し臍帯由来間葉系細胞療法の開発にいち早く着手している製薬事業を展開するスタートアップ企業のヒューマンライフコードは、再生医療等製品の薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性および安全性の確保等に関する法律)に基づき、希少難治性疾患を有する患者さんを対象とした治験の実施を通して、臍帯由来間葉系細胞製品の有効性・安全性に関するエビデンスの構築を進めています。
2024年10月に、スタートアップ・ヒューマンライフコードと共同研究をすすめる東京科学大学、難病治療法の情報ネットワーク事業を行うMediiの代表とともに、日本の免疫難病治療における課題と解決策に関して3者が論じるラウンドテーブルが開催されました。
へその緒を活用し、新たな治療法を患者に届ける
間葉系細胞とは、生体内の免疫炎症を調整する役割を持つ細胞のこと。ヒューマンライフコードが進めている臍帯由来間葉系細胞療法の開発は、妊婦さんと新生児をつなぐへその緒に含まれている細胞を利活用することで、確立した治療法のない難病治療・重症化予防の実現を目指すといった事業。
医療現場での新たな治療選択肢となりうる製品の製品化を進めています。
ヒューマンライフコード 代表取締役社長、農学修士、経営学修士 原田氏は、 昨今多くみられるアンチエイジング目的での細胞治療ではなく、薬事承認取得のもと自己免疫疾患等、これまでの治療法では救えなかった疾患や苦しむ患者さんに向けての事業に従事。
大きな可能性を持つ臍帯由来間葉系細胞療法を、安定した持続可能な細胞治療として確立すべく尽力しています。
そして、難病治療研究を第一線で行う、東京科学大学 新産業創成研究院 医療工学研究所・生涯免疫医療実装講座教授 森先生は、小児リウマチ・膠原病、小児感染症全般を専門分野とし、難病治療における現状や課題をお話ししてくださいました。
特に希少性が高い小児リウマチ性疾患や小児膠原病を例に挙げ、全国での専門医のバラつきに対し、全国レベルでの診断・治療の標準化の必要性や、取り組みを紹介。 また、小児から成人への移行期に際しての適切な医療提供の課題についても提言されました。 長らく第一線で多くの症例に携わってきた森先生は、全国の患者さんが、より適切な治療を受けられよう、医療体制のさらなる拡充を目指しています。
患者さんの早期診断や最適治療選択の一環に、ヒューマンライフコードと共同研究をしている臍帯由来間葉系細胞療法へ社会実装に期待を寄せました。
医療現場での新たな治療選択肢となりうる製品の製品化を進めています。
ヒューマンライフコード 代表取締役社長、農学修士、経営学修士 原田氏は、 昨今多くみられるアンチエイジング目的での細胞治療ではなく、薬事承認取得のもと自己免疫疾患等、これまでの治療法では救えなかった疾患や苦しむ患者さんに向けての事業に従事。
大きな可能性を持つ臍帯由来間葉系細胞療法を、安定した持続可能な細胞治療として確立すべく尽力しています。
そして、難病治療研究を第一線で行う、東京科学大学 新産業創成研究院 医療工学研究所・生涯免疫医療実装講座教授 森先生は、小児リウマチ・膠原病、小児感染症全般を専門分野とし、難病治療における現状や課題をお話ししてくださいました。
特に希少性が高い小児リウマチ性疾患や小児膠原病を例に挙げ、全国での専門医のバラつきに対し、全国レベルでの診断・治療の標準化の必要性や、取り組みを紹介。 また、小児から成人への移行期に際しての適切な医療提供の課題についても提言されました。 長らく第一線で多くの症例に携わってきた森先生は、全国の患者さんが、より適切な治療を受けられよう、医療体制のさらなる拡充を目指しています。
患者さんの早期診断や最適治療選択の一環に、ヒューマンライフコードと共同研究をしている臍帯由来間葉系細胞療法へ社会実装に期待を寄せました。
続いて自身も医師の立場でありながら、「誰も取り残さない医療を」の実現を目指して希少疾患や難病に特化したスタートアップを立ち上げているMedii 代表取締役医師の山田氏が登壇。
山田氏は、医師が免疫難病や希少難病など全ての専門領域の専門医にチャットで相談できるプラットフォーム「E-コンサル」を運営しています。
森先生と同様に、希少疾患や難病の診断・治療の標準化の難しさを紹介。医師であっても、専門分野外の診断や治療はいかに難しいことであるかが伺えました。
「E-コンサル」の実装により、診断や治療方針に悩む医師が、経験豊富なエキスパート専門医に即座に質問することが可能になり、高度な専門的知見が主治医に届くことで、患者さんにとってより良い医療の提供へ繋がっています。
E-コンサルを活用することで、新たな治療選択の可能性が広がったり、専門機関への患者紹介が適切に行われるようになったり、利用医師の行動変容に繋がっているとのことです。
これは、新薬を必要としている患者さんにも治療薬が届くことを意味しており、1人でも多くの患者さんの笑顔をつくることができるだろうと想像することができました。
へその緒の細胞を活用した難病治療の確立が進むことで、医療現場や患者さんの未来が大きく変わるかもしれない…そんな大きな可能性を秘めた新たな医療の開発。
さらに、そんな最新の医療が地域格差を越えて、当たり前に必要な患者さんに届くことが求められています。
3者それぞれの立場から、動かす未来が楽しみでなりません。
山田氏は、医師が免疫難病や希少難病など全ての専門領域の専門医にチャットで相談できるプラットフォーム「E-コンサル」を運営しています。
森先生と同様に、希少疾患や難病の診断・治療の標準化の難しさを紹介。医師であっても、専門分野外の診断や治療はいかに難しいことであるかが伺えました。
「E-コンサル」の実装により、診断や治療方針に悩む医師が、経験豊富なエキスパート専門医に即座に質問することが可能になり、高度な専門的知見が主治医に届くことで、患者さんにとってより良い医療の提供へ繋がっています。
E-コンサルを活用することで、新たな治療選択の可能性が広がったり、専門機関への患者紹介が適切に行われるようになったり、利用医師の行動変容に繋がっているとのことです。
これは、新薬を必要としている患者さんにも治療薬が届くことを意味しており、1人でも多くの患者さんの笑顔をつくることができるだろうと想像することができました。
へその緒の細胞を活用した難病治療の確立が進むことで、医療現場や患者さんの未来が大きく変わるかもしれない…そんな大きな可能性を秘めた新たな医療の開発。
さらに、そんな最新の医療が地域格差を越えて、当たり前に必要な患者さんに届くことが求められています。
3者それぞれの立場から、動かす未来が楽しみでなりません。